光の“見た目”ではなく“中身”が育ちを左右する
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私は株式会社キーストーンテクノロジーの社長を務める岡﨑聖一です。
先日、ある大学の先生から、「現在使用している市販のLEDでは果実の生育が思うように進まず、照明の見直しを検討している」というご相談をいただきました。
植物栽培において、光は欠かせない環境要因の一つです。
しかし、人の目に明るく白く見えるLEDが、植物の生育にとって必ずしも適した光であるとは限りません。
今回のご相談は、そのことを改めて考えるきっかけになりました。
植物が光合成に利用する光は、主に400〜700nmの波長域に含まれる光です。
この領域は、一般に光合成有効放射、またはPARと呼ばれます。
特に、赤色域や青色域の光は、光合成だけでなく、植物の形態形成や生育反応にも深く関係しています。例えば、660〜680nm付近の赤色光は光合成に有効な波長域の一つであり、植物の生育を考えるうえで重要な光です。

一方で、市販の白色LEDの多くは、人の目に自然な白色光として見えることを重視して設計されています。そのため、見た目には十分明るく感じられても、植物の生育や研究目的に必要な波長成分が十分に含まれているとは限りません。
植物の成長は、大きく分けると、
- 発芽
- 栄養生長
- 生殖生長
という段階を経て進みます。
これらの段階では、光の「量」だけでなく、「どの波長がどの程度含まれているか」という光の質が重要になります。
特に、花芽形成や開花、果実の形成に関わる段階では、植物種や栽培条件によって、赤色光、遠赤色光、青色光などの影響を受けることがあります。
つまり、植物栽培用の光源を考える際には、単に「明るいかどうか」だけでは不十分です。
PPFDなどで表される光の量に加え、光のスペクトル、すなわち「光の中身」を見る必要があります。
当社の ユニバーサルACE*は、植物生理学の知見に基づき、赤・青・白の光を組み合わせたRBW光源です。
無調光タイプではありますが、一般的な白色LEDだけでは不足しがちな赤色光や青色光を含み、植物栽培や研究用途で使いやすい光環境を提供できるよう設計しています。

今回の大学の先生からのご相談を通じて、改めて「光は見た目の明るさだけでは判断できない」ということを強く感じました。植物にとって必要なのは、単に白く見える光ではなく、生育に必要な波長を含む光なのです。
当社としても、研究者の皆さまや栽培現場の皆さまがより良い成果を得られるよう、光の本質にこだわった製品づくりを続けてまいります。
◇カタログ(PDF)
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なお、当社では植物光応答や人工光栽培に関する研究用途のご相談、装置選定、栽培試験、受託研究に関するご相談も承っておりますので併せてご活用ください。

