政府成長戦略と植物工場が示す、新しい社会インフラのかたち

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私は株式会社キーストーンテクノロジーの社長を務める岡﨑聖一です。

2026年6月、令和8年第8回経済財政諮問会議・第5回日本成長戦略会議の合同会議が開催され、関連資料が公表されました。今回の資料を読み進める中で、私は一つの大きな流れを感じました。それは、植物工場が“単なる栽培設備”ではなく、社会の基盤として捉えられ始めているということです。

植物工場は、これまで「新しい農業技術」として語られることが多くありました。しかし、気候変動、労働力不足、地域課題、健康・ウェルネス産業の拡大など、社会が抱える課題が複雑化する中で、植物工場はその課題を横断的に支える存在へと変わりつつあります。

今回の成長戦略では、フードテック分野の主要な製品・技術等の一つとして植物工場が位置付けられています。
また、植物工場は、照明・空調・環境制御を通じて、GXやデマンドレスポンス(DR)などのエネルギーマネジメントの観点とも接続し得る技術領域です。

植物工場は、照明・空調・環境制御を通じて電力負荷を調整できる可能性があり、食料生産とエネルギーマネジメントをつなぐ技術領域としても注目されています。

私自身、過去に研究用途の特注型植物工場の構築に関わった経験があります。
その際、植物工場は単に作物を育てる設備ではなく、照明・空調・環境制御を通じて、食料生産とエネルギーマネジメントを接続し得る存在であることを強く意識しました。この経験は、植物工場を「社会インフラとしての可能性を持つ技術」として捉えるきっかけにもなりました。

今回の成長戦略を読みながら、キーストーンテクノロジーがこれまで積み重ねてきた取り組みが、社会の大きな流れと重なり始めていることを強く実感しました。

  • 植物生理学に基づく光環境設計(RGB独立調光型LED)
  • 省エネと高収量の両立(EcoBoost LEDソリューション)
  • 高付加価値植物の安定生産支援
  • 店産店消による地域活性化
  • 導入から運用改善まで寄り添う伴走型コンサルティング事業

これらは、単なる技術やサービスではなく、「食・エネルギー・健康・地域」をつなぐための取り組みです。私たちは、植物工場を社会インフラに近い存在として捉え、その価値をどう社会に届けるかを常に考えてきました。

気候変動が進む中で、食の安定供給はこれまで以上に重要になります。エネルギーの使い方も見直され、地域コミュニティの在り方も変わっていくでしょう。その中で、植物工場が果たす役割は確実に広がります。

キーストーンテクノロジーは、設備メーカーではなく、「植物生理学に基づく植物工場ソリューション企業」として、社会課題に向き合う技術と支援を提供していきます。現場に寄り添い、課題を共に解決し、未来の食のインフラをつくる企業でありたいと考えています。

今回の成長戦略は、私たちにとって単なるニュースではありません。これまで積み重ねてきた取り組みが、社会の大きな流れとつながり始めたことを示す重要な出来事です。

これからもキーストーンテクノロジーは、植物生理学に基づく技術開発と、現場に寄り添う伴走支援を通じて、植物工場を“導入して終わり”の設備ではなく、持続的に価値を生み出す食のインフラとして育てていきたいと考えています。

政府成長戦略と植物工場|社会インフラとしての新しい価値とKSTの取り組み - キーストーンテクノロジー

□参考:2026年6月24日内閣官房より、経済財政諮問会議(令和8年第8回)・日本成長戦略会議(第5回)