社長コラム

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2017.09.01
社長コラムNo.3 植物の奥深さに魅せられる

弊社ホームページをご覧いただきありがとうございます。

私は株式会社キーストーンテクノロジー社長を務める岡﨑聖一です。

今回のテーマは、私が新規事業推進のため、自ら大学・大学院で研究開発にチャレンジしたストーリーについて語ります。

突然ですが皆さんは動物と植物の違いをご存知ですか?動物はアフリカを起源とする人類がユーラシア大陸を渡り、北ア

メリカ大陸から南アメリカ大陸の先端まで移動して繫栄したように、環境が変わればもっといい土地を探して移動できま

す(従属栄養生物)。一方、植物は根を張ったら一生動くことは出来ずに、そこで次世代に命のバトンを渡さなければなり

ません。それを可能にしているのは、植物は「環境に応答」し、光合成により自ら必要なエネルギーや栄養素を作り出すこ

とが出来る(独立栄養生物)のです。暑くても寒くても脳が無いのに環境に応答または適応し、20億年も前から地球の命を

支えてきた植物に対して私は心から尊敬の念を抱いています。研究すればするほど植物の魅力にハマります。

人工光型植物工場は、一般的に室内において人工光と水耕栽培を組合わせて植物を生産するシステムです。植物生産に適し

た「環境制御」をどのように行うかが重要になります。特に光合成の主役である“光”を植物がどのように使いこなしている

かが理解できなければ、植物栽培に最適なLED光源の製品化は不可能です。

私は、大学・大学院で植物生理学、分子生物学、遺伝子工学等を学び、植物工場装置メーカーとして必要な知見を蓄積する

ことが出来ました。植物生理学の教科書を手にした時、そのあまりにも広範囲で難解な内容に思わず教科書を破り捨てたい

衝動に駆られたものです。植物は生物なのに、生物学の他に、物理学、化学、遺伝子工学などの知見が求められ、門外漢

だった私は石に噛り付く思いで必死に勉学に励み、植物は「エネルギーとして」「シグナルとして」光を使いこなしている

という重要な手がかりを得ることが出来、それをきっかけに実験が加速していきました。

次回は、植物は「エネルギーとして」「シグナルとして」光を使いこなしていることを更に掘り下げていきます。

 


2017.08.18
社長コラムNo.2 LED光源植物栽培は暗中模索から

弊社ホームページをご覧いただきありがとうございます。

私は株式会社キーストーンテクノロジー社長を務める岡﨑聖一です。

今回のテーマは、私がゼロからLEDで植物栽培研究開発と実用化にチャレンジしたストーリーについて語ります。

私は現在植物生理学の研究者でもあるのですが、前回のコラムでお話ししたように、元々の専門は電子工学でした。

2000年北米発ITバブル崩壊をきっかけに、電子技術+環境事業=「LEDを使用した植物工場」を新規事業のテーマに据えて、

自分が陣頭指揮を執り、室内でLED光源による植物栽培の実験を始めたのです。当時の私が知っていた光合成に関する知識は

小学生レベルから進歩していませんでした。“光合成は水と二酸化炭素を材料に光のエネルギーを用いてデンプンを作る”と

いう程度のものでした。

論文の情報を頼りに赤・青LEDを組み合わせた植物栽培実験用LEDライトを作り、意気揚々と実験に取り組みました。

ホームセンターで買ってきた種・苗にLEDライトの光を照射し、段ボールで作った簡易暗室で発芽や成長を試みます。

結果は大失敗!種は1月経っても発芽せず、苗は成長どころか枯れてしまいました。辛い現実を受け止めて、何が失敗原因

なのか追求し、植物栽培実験用LEDライトの性能以前に、自分が「植物がどのように光を使いこなすか」という一丁目一番地

の大切な事が分かっていない、つまり全くの素人では失敗は必至と気づきました。

そこで私の次の挑戦が始まります。大学・大学院で植物生理学を中心に専門教育を受けたのです。

次回は社長自ら新規事業推進のため、大学・大学院で研究開発にチャレンジしたストーリーをご紹介します。

 


2017.08.01
社長コラムNo.1 植物工場事業創業物語

弊社ホームページをご覧いただきありがとうございます。
私は株式会社キーストーンテクノロジー社長を務める岡﨑聖一です。
今回のテーマは、私が植物工場事業を創業したストーリーについて語ります。
お陰様で現在弊社は人工光植物工場業界では一定の評価を得て、独自の地位を確保しておりますが、私は農業に従事し
たことは無いのです。意外に思われるかもしれないですが、私はこの事業を始める前は電子応用機器開発エンジニアでした。
日本には多くの電機メーカーがありますが、1社だけでは製品開発は出来ない時代になっています。商品企画や仕様を
大手電機メーカーが作り、開発・試作は出入りの業者に任せる事が多いのです。電子応用機器受託事業を主業として
いた頃は、各種通信機器、高周波測定器、画像処理装置等の開発に携わっておりました。
電子立国ニッポンに逆風が吹き始めたのは2000年北米発ITバブル崩壊が契機でした。私の事業もピンチに立たされ、受
託型事業の将来性に大きな危機感を抱きました。
そこで私は自分の技術基盤である電子技術をベースに、「環境事業」に進出する決心をしました。しかし、電子技術+
環境事業の明確な処方箋は誰も教えてくれません。新規事業探索試行錯誤を繰り返し、最終的にたどり着いたのが、
「LEDを使用した植物工場」の研究開発でした。でもここからは苦難の連続でした・・・
次回はゼロからLEDで植物栽培の研究開発と実用化にチャレンジしたストーリーをご紹介します。